本陣

本陣とは宿場・宿駅で高貴な人が泊まる大旅館のことを言います。

大名や公家、公卿・幕府役人・外国の来賓などがこの本陣に宿泊しました。

本陣には参勤交代以前に大名や貴人の宿泊先として定着し、のちに本陣へと変化していったもの。

寛永十二年の参勤交代制のはじまりによって本陣が設置されたものの二種類があります。

交通量の少ない遠隔地の街道筋には本陣が存在しないか、または本陣と旅籠屋の区別のつかない宿駅もありました。

参考文献:近世宿駅の基礎的研究 第一 丸山雍成(吉川弘文館)