道祖神とは土地神の一種で、村落の角や村境に建てられた石碑がご神体となっていることが多く見られます。
正月の松の内が終わると、使い終わった門松や松飾りに火をつけて焼き払ってしまう風習があります。
その際に道祖神のまつられた広場がしばしば用いられます。
年頭に家族の無病息災を願うために招き入れていた正月神を追い払うために門松や松飾りを焼き払うのです。
この火祭りの対象が道祖神でした。
また道祖神は悪疫・悪病を除去する神としてもあがめられていました。その祭り日は流行病が発生しやすい
夏の土用ごろに行われます。
参考文献:民間信仰 桜井徳太郎 2020年 ちくま学芸文庫